予防接種とは
当クリニックでは、各種予防接種を実施しています。
感染症の病原体の病原性を無毒化したり、病原性を弱めたりしたワクチンを使用します。これを接種しておくと、特定の感染症に対する免疫がつけられるので、その病気に罹りにくくなります。なお、予防接種はご自身が病気にかかることをあらかじめ予防するために行うものですが、そのほかにも、予防接種を受けられない方々へ感染症を流行させないという「集団免疫」の目的もあります。
当クリニックでの予防接種を希望される方は、事前にお電話またはWEB予約にてご予約のうえ、お越しください。
インフルエンザワクチン
インフルエンザは1年中罹患する可能性がありますが、日本の場合、とくに12月~翌3月に患者数が急増します。
このウイルスに感染すると、1~3日程度の潜伏期間を経て発症し、急激に全身症状が現れるのが特徴です。高熱や悪寒、全身のだるさ、関節痛・筋肉痛、激しい咳、吐き気、下痢などによって体力が低下し、多くの場合は寝込むようになります。感染力が強く、免疫力が低下している高齢者をはじめ、乳幼児、呼吸器や心臓疾患がある患者さんの場合は肺炎を併発し、重症化することもあります。
インフルエンザの予防対策としては、手洗いやマスクの着用などもありますが、その中でも有効とされているのがインフルエンザワクチンの予防接種です。なお、インフルエンザウイルスは毎年少しずつ性質を変え、異なるタイプが流行するため、その年のタイプに合ったワクチンを接種します。
ワクチンの効果は、接種してから2週間が経過したあとになります。日本では例年12月~翌3月頃にかけてインフルエンザが流行しているので、より効力を高めるには毎年12月上旬ごろには接種を済ませておくようにしてください。
接種方法
お電話またはインターネットにてご予約下さい。
インフルエンザ予防接種専用枠の曜日、時間帯は以下となります。
月曜日~土曜日
- 11:00~11:30
- 18:00~18:30(※木曜日・土曜日を除く)
※専用枠以外の日程はお電話にてご相談下さい。
TEL.06-6130-8505WEB予約はこちら
※キャンセルおよび予約日時変更の際は、お電話にてご連絡下さい。
※できましたら予診票をダウンロードして記載の上ご来院下さい。
料金
1回 2,860円(税込)
※13歳以上の方を受付させて頂いております。
※2回目も同様
大阪市のインフルエンザ予防接種について
実施時期
令和6年10月1日(火)から令和7年1月31日(金)
対象者
- 65歳以上の方
- 60歳以上65歳未満の方で、心臓、じん臓、呼吸器の機能、ヒト免疫不全ウイルスによる免疫の機能に障害を有する方(身体障害者手帳1級相当)
接種回数
1回(医師の指示により2回接種する場合、2回目は全額自己負担となります。)
接種費用
※詳細は大阪市のホームページをご確認下さい。
コロナワクチン
新型コロナワクチンには、重症化を防いだり、発熱や咳などの症状がでることを防ぐ効果があります。また接種を受けて頂くことで、重症化予防や、死亡者が減ることが期待されております。
料金
1回 16,500円(税込)
※13歳以上の方を受付させて頂いております。
ワクチンの種類
当クリニックでの接種できるワクチンは、コミナティ(ファイザー社)です。
大阪市の新型コロナワクチン接種について
対象年齢
主に65歳以上の方が公費接種の対象となります。
接種費用
3,000円
接種期間
令和6年10月1日から令和7年1月31日まで
※詳細は大阪市のホームページをご確認下さい。
肺炎球菌ワクチン
肺炎を引き起こす原因はいくつもありますが、成人に見受けられる肺炎で最も多い原因とされているのが肺炎球菌による感染です。とくに免疫力が低下しやすい高齢者や基礎疾患をお持ちの方が罹患しやすいといわれています。このようなことから、成人が一番発症しやすいとされる肺炎球菌による肺炎を予防するために行われるのが肺炎球菌ワクチンであり、一定年齢の高齢者の肺炎球菌ワクチンは定期接種の対象となっています。ワクチンを接種することで、肺炎球菌による肺炎にかかりにくくなるほか、万が一感染してしまった場合でも重症化のリスクは軽減されます。なお、肺炎球菌ワクチンを5年以内に再接種すると、注射部位の痛みが強くでることがあります。そのため、再接種を希望されるのであれば、必ず5年以上の間隔を空けてから接種されるようにしてください。
料金
- 肺炎球菌ワクチン(ニューモバックス)8,000円
- 肺炎球菌ワクチン(プレベナー13)11,000円
大阪市の高齢者用肺炎球菌ワクチンについて
対象年齢
主に65歳の方が公費接種の対象となります。
接種費用
4,300円
接種期間
令和6年10月1日から令和7年1月31日まで
※詳細は、大阪市のホームページをご参照下さい。
帯状疱疹ワクチン
帯状疱疹は、50歳以上であればワクチン接種によって予防することができます。帯状疱疹予防ワクチンには2種類あります。1つめは小児に使用する水痘ワクチンと同じである弱毒化生ワクチン、もう1つが帯状疱疹を予防するために独自に開発されたサブユニットワクチンであるシングリックスです。
水痘ワクチン | シングリックス | |
---|---|---|
ワクチンの種類 | 生ワクチン | 不活化ワクチン |
接種回数 | 1回 | 2回(2か月あける) |
発症予防 効果 |
50~60% | 90%以上 |
効果持続 期間 |
5年程度 | 少なくとも9年 |
価格 (税込) |
1回8,000円 | 22,000円(税込)×2回 合計44,000円 2ヶ月間隔 |
長所 | 料金が安い 副反応は少ない |
発症予防効果が高い 効果の持続期間が長い 免疫が低下している方も接種できる |
短所 | 効果の持続期間が短い 免疫が低下している方は接種できない 副反応はシングリックスより少ない |
料金が高い 副反応は水痘ワクチンより多い (発熱2割程度、疲労4割程度、頭痛3割程度) |
対象 | 50歳以上 | 50歳以上 |
子宮頸がんワクチン
子宮頸がんは、子宮の入り口にある細胞ががん化することで発生する病気です。日本では年間約1万人が罹患し、約2,800人が亡くなっています。その主な原因は、ヒトパピローマウイルス(HPV)の感染です。
子宮頸がんワクチンの重要性
HPVワクチンは、子宮頸がんの原因となる主なHPV型に対する予防効果があります。ワクチン接種により、子宮頸がんのリスクを大幅に減らすことができます。
現在、日本で承認されている子宮頸がんワクチンは以下の3種類です。
- サーバリックス(2価ワクチン)
- ガーダシル(4価ワクチン)
- シルガード9(9価ワクチン)
これらのワクチンは、それぞれ異なる種類のHPVに対して予防効果があります。
料金
- HPVワクチン(ガーダシル)18,000円
- HPVワクチン(シルガード9)33,000円
対象年齢と接種スケジュール
- 対象年齢:小学6年生から高校1年生相当の女子
- 標準的な接種年齢:中学1年生
- 接種回数:2回または3回(ワクチンの種類により異なります)
接種スケジュールは使用するワクチンによって異なります
- サーバリックス、ガーダシル:3回接種
- シルガード9:2回接種(13歳以下で開始の場合)または3回接種(14歳以上で開始の場合)
詳細な接種スケジュールや最新の情報については、大阪市の子宮頸がんワクチンページをご確認ください。
安全性と副反応について
子宮頸がんワクチン(サーバリックス、ガーダシル、シルガード9)は、世界中で広く使用されており、その安全性は確認されています。ただし、他のワクチンと同様に、軽度の副反応が起こる可能性があります。
一般的な副反応
- 接種部位の痛み、腫れ
- 発熱
- 頭痛
まれに重い副反応が報告されることもありますが、適切な医療機関での接種と経過観察により、リスクを最小限に抑えることができます。